2018年2月12日 (月)

第13回愛知県医療ソーシャルワーク学会

2018年2月10日は、第13回愛知県医療ソーシャルワーク学会が開催された。私は、2016年5月に開催された第36回日本医療社会事業学会での発表をベースに、その後の進展を反映した上で、「OneNoteを用いた法人内知識共有の試み 」という演題発表をした。

備忘録として、質問事項をメモ。

・具体的にはどういう情報を掲載しているのか。
・当院でもエクセルで社会資源情報を入力しているが、仕様が低調となる。どのような対策をとっているか。
・ともするとOneNoteに掲載されていることだけが全てと理解して実践してしまう者が出てきてしまうと危惧するがその対策はどうしているか。
・実際にどのように院内のパソコンで使用できるのか。
・記載されている文章が誤っている場合もあると思うが、更新された内容の質の担保はどのように行っているのか。

多くの方から質問を頂き有難い次第だ。発表の感想は、やはりどうしても社会資源に関する情報の蓄積手段と受け止められてしまうと感じた。当方の発表内容を反映していると思われるが、もう少しソーシャルワークの価値・倫理・技術を反映した経験則の記載も意図していることを説明する必要があると思った。

波多野(2001)が提唱する定型的熟達化と適応的熟達化に峻別した上で、定型的熟達化に関する知識については淡々と蓄積する必要があること。適応的熟達化に関する知識については、熟達化研究の蓄積に加えてショーンの提唱する省察的実践、スーパービジョンが必要であること述べる必要がある。これらは口頭発表では自ずと限界があるため、やはり論文化が欠かせないと思う。

【引用】
・波多野誼余夫「適応的熟達化の理論をめざして」日本教育心理学会『教育心理学年報』40 巻,2001,pp45-47

今年は査読付きの研究誌への投稿が目標である。

あとから読み返して頂くためにパワーポイントの発表原稿を100部印刷して配布したが、88部減っていた。こちらも有難い。

同じ分科会の他の発表もそれぞれとてもオリジナリティーがあり、内容も深く参加者にとっても明日からの実践に参考となるものだったと思う。

豊田医療センターの発表では、緩和ケア病棟の中身が地域に十分に知られていないという課題に対して、緩和ケアセミナーを継続的に開催し、理解を深めていくという内容で、同セミナーの開催をMSWが院内で提起していた。

江南厚生病院の発表では、DV被害により出生届を提出することに配慮が求められる事例で自治体への依頼文章提出や振り返りのための訪問など、当院では行ったことのない支援方法が提示され大変学ぶことの多い事例報告だった。

豊田厚生病院の発表では、アルコール問題支援推進会議に演者が出席したのを契機に、院内の関係職種とパンフレットを作成したり、演者自身が断酒会に参加して当事者の意見を聞くなど、積極的な活動を行っていることが印象的だった。

学会参加者は270名近く。6つの他県MSWにも参加頂いた。今回、発表後は当日協力スタッフとして会場整理を行ったが、学会という手段がなければこれ程多様な実践・研究成果を一度に聞く場はないため、今後も継続できるよう協力していきたいとお思った。

また、信頼を置く年齢の近い2人のMSWが来年度それぞれ教員の道に進むと聞き、嬉しさと同時に悲しさがこみ上げてきて何だか複雑な気持ちになった学会でもあった。


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運営スタッフに配られた昼食。美味し。

高校生を対象とした医療ソーシャルワーカーの紹介

労働力人口減少を見据えて、各都道府県協会でもMSWのなり手の確保は重要な課題になっているかと思います。大学生を対象としたリクルート活動はもちろんですが、最近は社会福祉を先行する学生が減ったり、仮に社会福祉を先行する学部・学科に入学しても医療分野に就職を希望する学生は少数派だったりします。実際、母校日本福祉大学では2017年3月末の卒業生実績では前週食分野のうち医療分野の就職はわずか11.4%でした。

そのため、他の医療職と同様に高校生の段階から職業イメージを持ってもらい社会福祉を専攻して大学入学をしてもらいたいと思う訳です。先行実践としては、大分医療センターで開催されているソーシャルワーカーデー企画が有名です(1)(2)。しかし、なかなか簡単にこうはいきません。

今回、日本福祉大学のお世話になっている先生の取り計らいで、中日新聞「リンクト」vol28の取材を受けました。テーマは「 医療と生活を繋ぐ医療現場の福祉のプロを育てる。超高齢社会で重要性を増す医療ソーシャルワーカーを輩出していくために」。
https://project-linked.com/linkedplus/linked_vol28/nihonfukushi/page02/

2月17日から高校生を対象に印刷物が配布されるとのこと。医療ソーシャルワーカーを目指す高校生が一人でも増えてくれれば幸いです。


2018年2月11日 (日)

フジテレビ系列の報道サイト「ホウドウキョク」。

NYブロンクス地区にある市営小児救急病棟のホスピタルソーシャルワーカー渡邉オリザ氏による寄稿。

アメリカ児童保護サービス(Child Protective Service=CPS)のしくみ(前編
アメリカ児童保護サービス(Child Protective Service=CPS)のしくみ(中編

アメリカで働くソーシャルワーカーについての記事は少ないので貴重である。


2018年2月 3日 (土)

二木立先生が日本福祉大学を退職されます

恩師、二木立先生が今年度をもって日本福祉大学を退職されます。ただし、あと1年間は同大学相談役として残られるとのこと。最終講義は、業務都合で参加できませんが祝賀会には出席し、みんなとお祝いできれば良いなと思います。

■最終講義
・2月7日 美浜キャンパス 今後の医療・福祉改革とソーシャルワーカーの役割 ―好機か?危機か?―
・2月24日 名古屋キャンパス 日本福祉大学での医療経済・政策学研究の33年

■近著
・二木立『日本のソーシャルワーク・社会福祉領域で常用されている概念・用語に対する私の3つの疑問と意見』2018年1月28日
http://www.jaswe.jp/doc/2018/20180128niki_paper.pdf

〇目次
1.対象をクライエント本人(個人)のみに限定する「バイステックの原則」を日本でそのまま使うのは無理ではないか?
 バイステック『ケースワークの原則』の記述を再確認
 「ケースワーク」だから家族を無視してよいとは言えない
2.「ソーシャルワーク(社会福祉)の価値」は「…価値観(価値規範、価値基準)」等に変えるべきではないか?
 私が「価値」という表現に違和感を持つ2つの理由
 Valuesの適訳は「価値」ではなく「価値観」「価値基準」
3.「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」の「日本における展開」から「最低限度の」は削除すべきではないか?
 「最低限度の生活を保障」は生活保護法だけ
 第3の疑問への補足:社会保障・社会福祉の憲法上の根拠は25条と13条

・二木立『医療経済・政策学の探究』勁草書房,2018.2.9

〇内容
全単著から実証研究として歴史的意義あるものをテーマごとに整理・収録。この30余年に起こった変化――人口高齢化、技術進歩、医師数と医療費、終末期医療など――は医療現場に何をもたらしたのか。それぞれの時点での将来予測の当否、現在の視点からの解題を加えて収録。80年代後半から現在までの研究分野の軌跡を描く学術的価値の高い研究書。

〇目次
はしがき
序 論 私の医療経済・政策学研究の軌跡
第I部 テーマ別の主要実証研究
第1章 脳卒中リハビリテーションと地域・在宅ケアの経済分析
第2章 人口高齢化と医療費増加
第3章 技術進歩と医療費増加
第4章 医療提供体制の変貌──病院チェーンから複合体へ
第5章 医師の所得と勤務形態および医師数と医療費の関係
第6章 終末期医療費
補 章

第II部 全単著はしがき,あとがき,目次
全著作目次
あとがき
事項索引
人名索引

2018年1月26日 (金)

日本ソーシャルワーク教育学校連盟は、『日本における社会福祉・ソーシャルワーク教育・研究の鳥瞰図』(2018年1月版)を公表した。

全体を把握するために有用。

2018年1月25日 (木)

研修案内

愛知県医療ソーシャルワーカー協会は、2018年3月31日に2つの研修を開催します。

認定社会福祉士・認定医療社会福祉士説明会

平成30年度診療報酬・介護報酬改定説明会

どちらも時機を得た内容になっています。席に限りはありますが会員外の方でもご参加頂けますので、是非お申込みください。本日12:00からの申込みとなります。


2018年1月24日 (水)

平成30年度診療報酬改定と社会福祉士

2018年1月24日、中央社会保険医療協議会 総会(第386回)が開催され、「○個別改定項目(その1)について」が公表された。総-1(PDF:1,709KB)は492ページにも及ぶ。

この中で、社会福祉士に言及のあったのは以下の通り。

〇退院時共同指導料1

[算定要件]
注1  保険医療機関に入院中の患者について、地域において当該患者の退院後の在宅療養を担う保険医療機関の保険医又は当該保険医の指示を受けた看護師等、薬剤師、管理栄養士、理学療法士等若しくは社会福祉士が、患者の同意を得て、退院後の在宅での療養上必要な説明及び指導を、入院中の保険医療機関の保険医、看護師等、薬剤師、管理栄養士、理学療法士等又は社会福祉士と共同して行った上で、文書により情報提供した場合に、当該入院中1回に限り、地域において当該患者の退院後の在宅療養を担う保険医療機関において算定する。ただし、別 に厚生労働大臣が定める疾病等の患者については、当該入院中2回に限り算定できる。

〇退院時共同指導料2
[算定要件]
注1  入院中の保険医療機関の保険医、看護師等、薬剤師、管理栄養士、理学療法士等又は社会福祉士が、入院中の患者に対して、患者の同意を得て、退院後の在宅での療養上必要な説明及び指導を、地域において当該患者の退院後の在宅療養を担う保険医療機関の保険医若しくは当該保険医の指示を受けた看護師等、薬剤師、管理栄養士、理学療法士等若しくは社会福祉士又は当該患者の退院後の在宅療養を担う保険医療機関の保険医の指示を受けた訪問看護ステーションの看護師等(准看護師を除く。)と共同して行った上で、文書により情報提供した場合 に、当該患者が入院している保険医療機関において、当該入院中1回に限り算定する。ただし、別に厚生労働大臣が定める疾病等の患者については、当該入院中2回に限り算定できる。

■コメント
これは、日本医療社会福祉協会の要望がストレートに取り入れられた結果となる。調査研究部の調査活動の賜物であろう。また、入院医療機関側の社会福祉士も退院前カンファレンスの開催調整と参加をしていることが少なくないため、非常に良い改定と思う。

〇療養・就労両立支援指導料    ○点(6月に1回)

    相談体制充実加算  ○点

[算定要件]
就労中のがん患者であって、入院中の患者以外のものに対し、以下の全てを行った場合に算定する。
(1) 医師が病状、治療計画、就労上必要な配慮等について、産業医あてに文書で診療情報を提供
(2) 医師又は医師の指示を受けた看護師若しくは社会福祉士が病状や治療による状態変化等に応じた就労上の留意点に係る指導
(3) 産業医から治療継続等のための助言の取得
(4) 産業医による助言を踏まえ、医師が治療計画を見直し・再検討

[就労等相談体制加算の施設基準]
(1) 療養環境の調整に係る相談窓口を設置し、専任の看護師又は社会福祉士を配置していること。
(2) 就労を含む療養環境の調整について、相談窓口等において患者からの相談に応じる体制があることを周知していること。

■コメント
がん患者のうち、就労中の外来患者で、かつ主治医と産業医と文章でやりとりがある、というかなり限定的な算定要件のため、各都道府県のがんセンターでない限り、対象患者はかなり少なくなるのではないかと予想される。但し、算定要件と施設基準それぞれに社会福祉士が掲載されたため、就労支援を本格的にやろうと考えているがん相談支援センターの社会福祉士にとっては追い風となろう。

■全体
上記で取り上げた以外にも、退院時共同指導料2の算定要件として、「自宅以外の場所に退院する患者も算定可能とする。」となったことも重要な変更点となる。また入院医療機関が連携先の医療機関と「特別の関係」にあたる場合であっても、入退院支援加算1、退院時共同指導料2 が算定できることも法人内で急性期以外の医療機関や訪問看護を有する場合には追い風となろう。

「○個別改定項目(その1)について」であったため、今後もその2が公開されることになる。今回の診療報酬改定で一番注目している外来相談の診療報酬点数化がどうなるのか引き続き注視したい。

2018年1月 9日 (火)

「特集 100歳までの人生設計」『GLOBE』2018年1月7日

「特集 100歳までの人生設計」『GLOBE』2018年1月7日
http://globe.asahi.com/feature/2017122600014.html

全体的に良い記事。

特に、シンガポールの高齢者の必要に迫られた就労、オランダの厳格な条件の安楽死の記事が印象的だった。

取材には太田啓之(ひろゆき)氏の名前が。本特集のためにいくつかの国を周られた様子。


2018年1月 4日 (木)

新刊案内

WILLこども知育研究所『精神保健福祉士の一日 (医療・福祉の仕事見る知るシリーズ)』保育社,2017.11.28

〇内容
精神保健福祉士の仕事ってどんなことをするの?仕事の時はどんなことを考えている?精神保健福祉士になる学校ってどんなところ?精神保健福祉士になるには何を勉強しておくといいの?どんな人が向いている?そんな10代の疑問に、写真で「見る」文章で「知る」ことができる本。

〇目次
1 精神保健福祉士の一日を見て!知ろう!(精神科病院で働く精神保健福祉士の一日
市役所で働く精神保健福祉士の一日
インタビュー編 いろいろな場所で働く精神保健福祉士さん)
2 目指せ精神保健福祉士!どうやったらなれるの?(精神保健福祉士になるには、どんなルートがあるの?
いろんな学校があるみたいだけど、ちがいは何?
福祉系の学校以外から目指すことはできるの?
学校を卒業したあと、実務経験が必要なの?
気になる学費は、どのくらいかかるの? ほか)

〇コメント
表紙に「10代の君の『知りたい』に答えます」とあるように小・中学生を対象とした職業解説本とのこと。写真があってイメージが湧きやすそう。本シリーズは、第17回学校図書館出版賞(2015年)を受賞。労働人口が減少する中で、自職種を確保するために使用する教材として有用。関連で、『社会福祉士の一日』2016がある。

菱川愛ほか編『子ども虐待対応におけるサインズ・オブ・セーフティ・アプローチ実践ガイド――子どもの安全(セーフティ)を家族とつくる道すじ』明石書店,2017.12.1


〇内容
家族を「変える」のではなく、家族と「協働」し、子どもの安全をつくっていくサインズ・オブ・セーフティ。その理論を最新の知見を含め紹介するとともに、実際の事例を参画した家族からコメントをもらう形で解説する。明日からの実践に新しい展望をもたらす一冊。

〇目次
第1章 サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの理論と方法

サインズ・オブ・セーフティ・アプローチ[菱川愛]
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの特徴
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの全体像
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの「何を」の欄
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの「どうやる」の欄
解決志向型アプローチ

演習

第2章 サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの実践

体調不良で8年間子どもを施設に預けていた母が子どもを取り戻すまで[中尾賢史]

お母さんがセーフティ・パーソンの協力を得てSofSの一連の取り組みを迅速に行い、一日で家庭引き取りになった取り組み[高橋かすみ]

家族自らが示したゴールに向かい、修正を重ねながらセーフティ・プランを完成させた取り組み[星香澄]

ママ、ババ、地域の人の問題だらけの子育て奮闘記[橋本純]

子育てできないと言われてきたお母さんが子どもたちの声に応えるまで[小林智紀]

親子が一緒に生活するための道のり[糸永悦史・山中庸子]

姉弟間暴力の解決に向けて家族本来の力を取り戻していった取り組み[岡本亮子]

今後の子どもの安全な生活に焦点をあてて家族と一緒に考えたこと[岡野典子]


第3章 サインズ・オブ・セーフティ・アプローチのスタートアップ

サインズ・オブ・セーフティの実践を柱にするためのガイド[足利安武]

さいたま市児童相談所における、サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの組織的導入について[野口幸]

おわりに[渡邉直]

〇コメント
長年、サインズ・オブ・セーフティの普及に取り組んでこられた菱川氏が、臨床家と共に執筆。

中村秀一『2001ー2017年ドキュメント社会保障改革―「年金時代」186本のコラムが語る』年友企画,2017.12.1


〇内容
社会保障の強化と財政健全化の同時達成にしか未来はない」とする著者が2001-2017年の小泉政権から第1次安倍、福田、麻生政権を経て民主党政権の鳩山、菅、野田政権から再び自公連立の第2次安倍政権に至る激動の17年間を綴ったコラムを掲載。「現時点からのコメント」を添える。社会保障関係者、自治体担当者、政策担当者および社会保障の研究者、学生に必読の書。

〇目次
連載のスタート:小泉改革の渦中で
2005年の介護保険改革を担当して
混迷する社会保障政策
政権交代と社会保障
一体改革に参画して
虎ノ門から見る社会保障
連載の終わりに

〇コメント
このところ、厚生労働省の元高官が相次いで社会保障に関する書籍を出版している。『社会保障制度改革が目指しているもの―内閣官房社会保障改革担当室長として考えてきたこと』2016の続巻。権丈氏曰く「これ以上に貴重なドキュメントは今後絶対に生まれない」。

辻哲夫監『まちづくりとしての地域包括ケアシステム: 持続可能な地域共生社会をめざして』東京大学出版会,2017.12.22


〇内容
少子高齢化や人口減少が進むなか、人々が住みなれた地域で自分らしく暮らしていくための総合的なまちづくりとは。柏、富山、横浜、高知、山形、五島での先進的な事例を紹介し、産業、医療、交通、住宅、コミュニティの視点から地域共生社会を展望する。

〇目次
はじめに(田城孝雄・内田要)
第I部 先進事例にまなぶ
第1章 い・しょく・じゅうで支えるまちづくり:柏プロジェクトからの報告(辻哲夫・飯島勝矢)
第2章 路面電車によるコンパクトシティ:富山市の高齢化対策(森雅志)
第3章 いつまでも自分らしく過ごせるまちづくり:横浜市青葉区の地域包括ケアシステム事例と考察(大石佳能子)
第4章 中山間の小さな拠点:高知県の集落活動センター(中村剛・樋口裕也)
第5章 病院の再編・統合と地域づくり:山形県における取り組み(村上正泰)
第6章 地域での調剤情報共有とデータ二次利用:長崎県五島市の取り組み(山口典枝)
第II部 持続可能な地域づくり
第7章 持続可能な地域経済の実現:岡山県真庭市の木質バイオマス利活用(中村聡志)
第8章 持続可能な地域を支える医療・介護(田城孝雄)
第9章 公共交通を守り、育てる(加藤博和)
第10章 地域に根差した新たな住宅政策の展開:住宅地と空き家の未来と近居(吉田友彦)
第11章 実践コミュニティの形成:宮崎文化本舗のネットワークと熊本宮原の子ども記者クラブ(根岸裕孝)
座談会 人々の暮らしを地域で守る(内田要・加藤博和・田城孝雄・辻哲夫)
付録 地域活性化、地域再生、地方創生、持続可能社会への潮流(田城孝雄)

〇コメント
地域包括ケアシステムのの先進事例を紹介。

川上富雄編『地域アセスメント:地域ニーズ把握の技法と実際』学文社,2017.12..27


〇内容
地域活動において、どのようにアセスメント(評価・査定)を行うか――
理論と実践例から学ぶ。NPO、地域社会福祉協議会等さまざまな地域福祉実践でのアセスメントを紹介。

〇目次
第1部 地域アセスメントの理論と方法 (川上富雄:駒澤大学文学部)

1 地域アセスメントとは
2 地域アセスメントの方法論的特質
3 地域アセスメントの必要性1~超少子高齢・無縁社会の進展とニーズの変容~
4 地域アセスメントの必要性2~地域もニーズも多様~
5 地域アセスメントの歴史~理論と実践の発展~
6 他分野における地域アセスメントの取り組み
7 地域アセスメントの考え方 ~「ニーズの普遍化」と「ストレングス視点」~
8 地域アセスメントの対象
9 地域アセスメントの主体
10 地域アセスメントの圏域
11 地域アセスメントの展開1 ~地域アセスメントの展開・内容~
12 地域アセスメントの展開2 ~既存統計データ等の収集および既存資源のリストアップ~
13 地域アセスメントの展開3 ~当事者・活動者・専門職等への聴取・懇談会・ワークショップ~
14 地域アセスメントの展開4 ~数的把握のためのアンケート調査~
15 地域アセスメントの展開5 ~地区視診・地域踏査(フィールドワーク)~
16 課題分析と小地域福祉活動計画の策定
17 地域アセスメントの枠組み・項目とアセスメントデータの共有・更新

第2部 地域アセスメントの実践と関わり

1 地区社協設立に向けた地域アセスメントの活用 (小林 孝行:座間市社会福祉協議会)
2 コミュニティソーシャルワーカー(CSW)による個別支援から地域支援への取り組み (藤居 昌行:相模原市社会福祉協議会)
3 市社協のひきこもり支援と地域アセスメント (佐野 裕二・中井 俊雄:総社市社会福祉協議会)
4 地域アセスメントにおける地域包括支援センターのかかわり (田中 聖子:地域包括支援センター聖テレジア第2)
5 市社協からみた地区社協活動計画づくりと地域アセスメント (川島 徹也:静岡市社会福祉協議会)
6 地域アセスメント情報の共有と活用 (井出村 一朗:横浜市中区社会福祉協議会)
7 高齢・過疎地域における地域アセスメントと移動販売事業 (堂野﨑 平:江田島市社会福祉協議会)
8 小さな町のきめこまかい地域アセスメント (藤田 徹:内灘町社会福祉協議会)
9 県社協によるコミュニティワーク実践力強化の試みと地域アセスメントの推進 (柳下 亮平:神奈川県社会福祉協議会)
10 防災の町づくり支援と地域アセスメント (緑川 久雄:東備消防組合)
11 地域における医療介護連携と地域アセスメント (大森 信彦:国立病院機構岡山市立金川病院)
12 公益社団法人日本駆け込み寺 ~歌舞伎町パトロールの取り組み~ (千葉 龍一:公益社団法人日本駆け込み寺相談員)
13 ホームレス支援NPO活動から見た地域アセスメント (新名 雅樹:NPO法人岡山・ホームレス支援きずな)
14 地域の基幹的社会福祉法人の地域ニーズの把握と対応 (佐藤 秀圭・小川 征志・角田 堅吾:社会福祉法人新市福祉会統括センター)
15 地域ニーズに応える開拓的地域公益活動~福祉楽団の取り組み~ (飯田 大輔:社会福祉法人福祉楽団)

〇コメント
104ページの中に盛りだくさんの内容。地域アセスメントの体系化がなされるとともに標準化され、他地域との比較可能性が高まると面白い。まち・ひと・しごと創生本部(内閣府)は、地域経済分析システム(RESAS(リーサス))を開発。厚生労働省は、地域包括ケア「見える化」システムを開発。これらの通り、ITを活用したデータの視覚化が取り組まれており福祉分野でも開発が進むことを期待している。そうしないと、あっという間に他の分野の集団が開発してしまうだろう。


宮島俊彦監『社会保障と税の一体改革 ―改革推進の軌跡と要点』 第一法規株式会社,2017.12.27

〇内容
「社会保障と税の一体改革」に携わってきた宮島俊彦氏の監修のもと、平成20年から平成29年までの取り組みを理解するための資料を厳選し収録。時期により4章立てとし、各種会議の経過を記述した解説、それぞれの時期で議論されてきた内容の検討結果、報告書の概要、法案の概要など豊富な資料を掲載。

〇目次
第1章 「社会保障・税一体改革成案」までの動き(平成20年1月~平成23年7月)
第2章 「社会保障・税一体改革関連法案」の提出まで(平成23年8月~平成24年4月)
第3章 「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」の成立まで(平成24年5月~平成25年12月)
第4章 社会保障制度改革プログラム法に基づく改革の推進(平成26年1月~)
関係資料

〇コメント
検討過程の様々な会議等をとりまとめてきた清家篤氏、初代の社会保障改革担当室長である中村秀一氏による巻頭言も収録されているとのこと。

2018年1月 3日 (水)

組織や環境、利用者のせいにしていませんか?

Social Change Agencyの2017年12月17日の記事「がん患者の思いを全国へ。組織に所属するソーシャルワーカーが社会を変える【第4回social action school】」
http://social-change-agency.com/archives/4464

全国規模でご活躍の岡江君が登場。ソーシャルアクションができない理由について、以下の通り発言。

「組織や環境、利用者のせいにしていませんか?人のせいにするのは簡単。でも、そんなソーシャルワーカーになりたいですか?ソーシャルワーカーは、利用者を取り巻く環境を動かす仕事です。最後まで、支援を諦めないでほしい」

年始から印象に残る言葉でした。

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