2017年10月18日 (水)

「認知症対処を実例で解説 家族の会会員が本出版」『中日新聞』2012年9月16日

「認知症対処を実例で解説 家族の会会員が本出版」『中日新聞』2012年9月16日
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120918135823751

新聞での取り上げ方が、「認知症の人と家族の会石川県支部の会員で、ソーシャルワーカーの女性2人」というのが新鮮。

馬渡氏「ぜひとも患者会・家族会などの『当事者団体』の方々とのお付き合いができる機会をもちましょう。そして、かかわり方の距離は変わっても『継続』してください」を含めた皆さんへのメッセージ6点が秀逸。(p213)

家族システム論をベースに書かれた本。団士郎先生の名前が登場する。先日の第5回地域包括ケア実践研究会で寺本氏がシンポジストに登場し、本書のことを思い出した。著者のお二人のお名前はしっかりと記憶しておく。

寺本紀子・馬渡徳子『実践に活かすソーシャルワーク技術』中央法規,2012

2017年10月15日 (日)

社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会(第12回)の開催について

平成29年10月24日(火)に、社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会(第12回)が開催されます。

議題は、社会福祉士に求められる役割等について。本委員会で、社会福祉士のあり方ソーシャルワークの機能社会福祉士に求められる役割等について議論されてきましたが、再度、求められる役割等について議論する様です。


本日(2017年10月15日)は、第5回地域包括ケア実践研究会2日目に出席するため朝から三重県四日市市のプラトンホテルへ。

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■印象に残った言葉
〇厚生労働省大臣官房総務課広報室長 吉田一生氏
・歴代の厚生労働大臣の中で、1番に歴任期間が長いのは坂口大臣。2番目が塩崎大臣。
・塩崎厚生労働大臣の秘書官として3年間関わった。丸ごとという言葉だけでは足りない。部下が我が事・丸ごとでどうかと。それを大臣に持って行ってOKをもらった。他人事の反対が我が事。丸ごととセットでないとダメ。
・医療と介護は保険制度があるためサービス提供は整う。しかし、生活支援サービスは財源がなくサービス提供は進まない。
・生活課題を解決する仕組みを地域でもつことが必要。
・医療・介護のみならず、それらが対象としない生活支援サービスをどう地域に用意していくか。
・一般的な就労と無就労の中間。支援付きの就労。社会参加。地域づくりへの参画。つまり、社会保障・労働政策の我が事・丸ごとが次の課題である。

〇日本福祉大学 原田正樹氏
・生活困窮者支援は、地域福祉が初めて法制化されたもの。
・「支える、支えられる」という一方的な関係ではなく、「相互に支え合う」地域を構築する。→ケアリングコミュニティ。
・200年代以降、自立の問い直し。弱さを認める。東京大学先端科学技術研究センター熊谷晉一郎氏「自立とは依存先を増やすこと」。
・ボランティアの単なるコーディねーt0ではなく、「相互に支え合う」という視点は、社会福祉協議会の前進である慈善銀行の実践に見て取れる。徳島県で慈善銀行を始めたヤタニヨシヒロ氏は「相互実現の道」と指摘している。
・地域包括ケアシステムが発達した地域。住民を対象とした説明では、「一人暮らしで、認知症の、要介護2の人が地域で安心してくらせるまち」と話している。そこまで言うとイメージが湧く。

・総合相談支援の構造化が必要。一次相談「住民に身近な圏域」、二次相談「基礎自治体(
市町村)の圏域」、三次相談「広域の圏域」

〇めぐみの園在宅介護支援センター 盛谷一郎氏
・多食酒連携。

〇桜美林大学大学院 白澤政和氏
・地域包括ケアから「我が事 丸ごと」への進化。何が進化なのか。地域の住民にターゲットを当てた。家族を含めた。
・「丸ごと」は政策になりがたい。集まるということが大事。プロセスが重要。社会福祉法人青山里会で小山田学校を20年以上やっている。コミュニティーソーシャルワークを今一度きちっとやる。
・個別支援から地域支援へ。もう一度家族をみる必要がある。すずに地域とはならない。地域のなかにある団体を捉える必要がある。
・地域包括ケアへの社会福祉法人の貢献。平成十一年厚生省令第四十六号『特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準』では、特別養護老人ホームは、入所者と表現されている。一方で、ユニット型特別養護老人ホームは、入居者と表現されている。施設であるけれども、住居という発想。地域とのつながりを考えられないか。
・「我が事・丸ごと」とソーシャルワークの関係。地域の中で役割を持つ。その人ができる役割を持ってもらう。地域・個人のストレングスをつかむ。(アセスメント)。厚生労働省が作成した自立支援のパワーポイントがある。お風呂が入れない高齢者にデイサービス、リハビリ、栄養となっているが自立とはそういうことなのだろうか。
・日本でケアマネジメントが成熟した理由は、PDCAサイクルがあったから。これを地域課題にも用いる。地域住民が変化を実感できるようにする。
・コマーシャル。白澤政和『ケアマネジメントの本質』中央法規出版,2017.11を発売予定。4320円。500ページ程ある。

■考えたこと
・病院のMSWにとっても、既存の医療・介護サービスのコーディネーションだけでなく、生活支援サービスをクライエントのニーズに応じて繫げられるようにならなければいけない。そのためには、従来の社会資源に加えて就労・住宅・司法など枠組みを広げてネットワークを形成する必要がある。
・一方で自立概念の変化に伴い、サービスのコーディネーションだけでなくクライエントの自立の個別性の重視も重要。これは従前からある価値観ではあろう。
・MSWが取り組む地域活動。まだまだ模索は続く。


2017年10月14日 (土)

取出涼子の医療ソーシャルワークdaiary

あの取出涼子さんが、Blogを始められました。ベテラン医療ソーシャルワーカーの綴る文章はきっと多くのみなさんにとって学ぶこと考えさせられることがあると思います。

取出涼子の医療ソーシャルワークdaiary
http://toride-ryoko.hatenablog.com/


2017年10月 6日 (金)

第2回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(2017年9月6日)

2017年9月6日に、第2回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会が開催されている。社会福祉士と同じくこちらもカリキュラム改訂がなされる様子。

注目は、議事録中の以下の点。社会福祉学と学問として位置付けていること、多職種連携の理解を中項目に設定していること。なお、社会福祉学については、すでにいくつかの養成校(例:名古屋大学医学部保健学科理学療法専攻)でカリキュラムに盛り込まれているため、新規提案というよりは、実態に合わせて正式に盛り込むということか。どの分野であっても時代の変化に合わせて戦略的に動く必要があり大変だ。

以下、議事録より転載。

○網本参考人 理学療法士協会の網本でございます。本務先は、首都大学東京です。着座にて説明させていただきます。

 それでは、資料2の「公益社団法人日本理学療法士協会提案」というところを1ページめくっていただきまして、指定規則に関する別表の1、2条関係というところを御説明させていただきます。

 まず、基礎分野、専門基礎分野、専門分野、それが続きまして2ページにわたる別表1でございます。まずそれで単位数というところが真ん中のほうに2列ありまして、現行というのが現行の93単位のものでございます。それで、改定案というのは理学療法士協会のほうでこうしたらいかがでしょうかという御提案でございます。

 まず、基礎分野に関しましてはそこに書いてございますように、「理学療法を必要とする対象者の人権の尊重と地域社会の活性化、対象者のQOL向上に寄与する人材の育成」ということを目的といたしまして、「新たに学修すべき科目」として倫理学、社会学社会保障制度論、医療経済学、社会福祉学、心理学、コミュニケーション論、人間関係学などから2単位を取っていただいて、ここは現行は14単位ですけれども16単位としたいということでございます。

(中略)

 それから、「多職種連携の理解」というのが今までない中項目でございまして、そこに2単位を当てたらどうかというのが提案でございます。これはチーム医療、それから医療安全管理、地域包括ケアの理解等を目的といたしまして、「学修すべき科目」としてはチーム医療論地域包括マネジメント論などを追加してはいかがかということでございます。

2017年10月 3日 (火)

NHK NEWS WEB

NHK NEWS WEBに興味深い記事が2つ。

「効果未確認の免疫療法 12のがん拠点病院が実施」2017年10月2日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171002/k10011164661000.html
実態調査を実施することに。

一部転載。

厚生労働省が地域のがん治療の中核に指定している拠点病院のうち全国の少なくとも12の病院が、がん治療の効果が国よって確認されておらず保険診療が適用されていない免疫療法をおととし実施していたことが、NHKの取材でわかりました。厚生労働省は「拠点病院の治療としてふさわしいかどうか議論を始めたい」としています。

「アスベスト 厚生労働省が賠償訴訟を促す異例の通知」2017年10月2日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171002/k10011165201000.html

一部転載。

3年前アスベストによる健康被害で最高裁判所が国の責任を初めて認めたことを受けて、厚生労働省はアスベストを扱う工場で働き健康被害を受けた人たちへの賠償を進めるため、対象となる可能性のある労働者などに賠償を求める裁判を起こすよう促す異例の通知を行うことを決めました。

2017年10月 2日 (月)

第13回愛知県医療ソーシャルワーク学会のHP開設

2017年10月1日、第13回愛知県医療ソーシャルワーク学会のHPが開設されました。
https://amswgakkai.wixsite.com/13th-amsw

基調講演は、日本福祉大学二木立先生。テーマは、今後の医療・福祉改革とソーシャルワーカーの役割(仮)だそうです。

新福祉ビジョンから始まったら一連の福祉改革の中で、ソーシャルワーカーはどのような役割を担うべきか。日本のこれからを見据えた複眼的なメッセージをもらえるものと今から期待しています。

今回は運営委員ではないため、当日運営スタッフ兼演者として過ごしたいと思います。


堀越由紀子「意思決定における価値-医療ソーシャルワークの立場」『Modern Physician』vol.36,№5,2016,pp437-440

堀越由紀子「意思決定における価値-医療ソーシャルワークの立場」『Modern Physician』vol.36,№5,2016,pp437-440

■感想
たった4ページの中に、重要な要素がバランスよく配置されている。また、引用文献のchoiceも魅力的。変わらずの文章力に脱帽。意思決定が話題だが、治療的選択以外の心理・社会的な選択をも含むとの指摘はもっとも。題名の通り、医療ソーシャルワークの立場からみた意思決定に関する論文。ソーシャルワークのルーツをCOSではなくドイツのディアニコッセにおいているところが新しい。

■印象に残った文章
・医療における意思決定は、医学的見地からの治療法選択だけが主題ではない。(中略)患者は、自分の生活や人生の文脈に沿って病気を考え、治療法を考える。(p437)

・ソーシャルワークのルーツは、ナイチンゲール(Nightingale F)と同じ時代、ドイツを中心に貧困者を訪問支援する活動として展開されたディアコニッセ(Diakonisse)に遡る。それがイギリスに移入されて慈善組織協会(Charity Organisation Society)と称されるに至り、やがてアメリカで盛んになった。(p437)
※Organizationではなく原文ではOrganisationであったと。

・ブトゥリムは「人間は個々が独自性をもった生きものであるが、その独自性を貫徹するために他者に依存する存在(筆者訳)」であると述べている。つまり、人間は自身をとりまく環境の中にあって、他者や諸物とかかわりあいながらしか存在し得ない。人間と環境とは分かち難いのであって、それこそが生活であり、人生である。(p438)

・患者本人のことは本人から教わるのがもっともよい。しかも、繰り返し教わるのが良い。(p440)

・現在の医療政策は医療の集約化と合理化を強化する方向に進んでいる。ソーシャルワークにおいても、患者のニーズと既存の資源をつなげるケースマネジメント手法が浸透した結果、その本来目的と離れる方向に実践が変容している。その実情についてダスティン(Dustin D)は、マクドナルド化というインデックスを用いて分析し、行き過ぎた合理化がソーシャルワークの脱人間化を促していると述べている。患者一人ひとりの生活や人生の個別性・独自性を捨象して、あたかもファストフード・レストランのセットメニューのように簡便にサービスが用意される傾向は、介護保険制度下のケアマネジメント、病院からの転退院支援等に散見される。(p440)

・ドミネリ(Dominelli L)は「社会資源に導かれる価値が、ニーズや人間そのものに導かれる価値と対立するとき、バイスティックの原則に表されるようなシャルワークの価値を実行するのは困難になる」と述べている。(p440)

・意思決定の内容と要素を心理社会的な範囲まで広く捉えること、日常的なごく些細な選択のためのかかわりが患者の意思決定をよりよいものにするということ、そして、人間が切望する「選択」とは意を異にするおさまりの選択肢の提示はよりよい意思決定の助けにならないと、この三点がソーシャルワークからの提言である。(p440)

■紹介された文献の一部

2017年10月 1日 (日)

美魔女グランプリ×社会福祉士

「美魔女グランプリに41歳・村田優美さん 準グランプリは最年長49歳」『中スポ』2017年9月30日
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2017093002000204.html

大阪府在住の社会福祉士・村田優美さん(41)がグランプリに輝いた。

社会福祉士が増える中で、こういう報道もあるのですね。驚きました。

プロフィール

2017年9月30日 (土)

ハリースペクト・アンヴィっケリー編『(岡村重夫ほは監修訳)『社会福祉実践方法の統合化』ミネルヴァ書房,1980

ピンカス・ミナハンがシステム論を組み込んだソーシャルワーク論を展開し、中でも『4つのシステムモデル』はよく取り上げられる。

しかし彼らの著書の訳書はなく、原著で読むしかないと思っていた。

最近、何で知ったかは思い出せないが、以下の書籍の中に、ピンカス・ミナハンの寄稿論文「ソーシャルワーク実践のモデル」が収載されていることを知った。

ハリースペクト・アンヴィっケリー編『(岡村重夫ほは監修訳)『社会福祉実践方法の統合化』ミネルヴァ書房,1980

日福の図書館にはなく、まさかの名古屋市立鶴舞図書館に所蔵。それも書庫。仕事帰りに図書館に立ち寄り、無事手にすることができました。


«東京都医療社会事業協会『医療ソーシャルワーク』65号,2017

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